「ほら、リオンも見てみろよ！」
「一人で見てろ。いい加減手を離せ」
「そう言わずにさ。本当、すげーキレイなんだぜ！」
「うるさい。そんなものを見ても無意味だ」
「えぇー。何でそういう事言うかなぁ…」

スタンは田舎から出てきただけあって、見るもの全てが珍しく新鮮に映るんじゃないかと。
で、物知りなリオンを引っ張って観光ですよ。怒られてもめげない。
リオンにしてみたら景色を見て楽しむ余裕など、物理的にも精神的にもないでしょうね。
そもそも風景を見て楽しむものだと認識しているのかどうか。関心が特定の、しかもかなり少数の人間にしかないような…。

スタンが横にいたら、風景よりもそっちに関心が行くだろうな、というのがこの絵です。